イベント報告 2025/04/25
4月21日(月曜日)、大阪市北区の在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン)で「食の安全と農業の未来」をテーマにしたフォーラムが開催され、本学の塩﨑一裕学長がパネルディスカッションのパネラーとして登壇しました。
スイスネックス・ジャパンは、教育・研究・イノベーション分野を中心に、スイスの大学や研究機関、スタートアップ企業などを日本とつなげる活動をしており、昨夏に本学を訪問いただいたメスナー・フェリックス領事のリーダーシップのもと、さまざまなイベントや交流事業を展開しています。
会場には駐日スイス大使や山下真・奈良県知事をはじめ、多くの来賓がつめかけました。山下知事からは、ご挨拶の中で、奈良県とスイス・ベルン州の友好協定が今年で10周年を迎えるにあたり、来月ベルンで記念式典が催され、そこで本学とベルン応用科学大学の学術交流協定締結式が行われることをご紹介いただきました。
パネルディスカッションでは、食の安全や持続可能性、それを実現するための技術開発や農業のあり方について、両国のパネラーが活発に議論を交わしました。
塩﨑学長は、高齢化や労働力不足が進行する中で、健康を支える食の安全の重要性がさらに高まるとしつつ、AI・データを活用した「農業問題」への複合的な研究アプローチや、スタートアップ企業との連携の促進、若い人材への実践環境の提供など、研究教育機関としての役割を語るとともに、農産品のサプライチェーンには透明性と可視化が求められるため、両国間の協力が必要との意見を述べました。
この他、フォーラムには両国のスタートアップ企業が多く参加し、トラクターなどの農業機械の自動運転を可能とするシステムの開発や、AIを活用し、食品の消費期限を管理してフードロスを減らす取り組みなど、食の安全やこれからの農業技術に関する魅力的なプレゼンテーションが行われました。