
万博出展技術を紹介!
「心」や「命」が感じられるロボットを!
「ROBOZOO~心を育むロボット動物園~」を出展するインタラクティブメディア設計学研究室・博士後期課程3年 秋吉拓斗さん
大阪・関西万博 TEAM EXPOパビリオン 7月13日(日)

人や動物のかたちや動きに近づけることを目的としたロボット開発が多い中、ロボットインタラクションを研究テーマとする秋吉さんが追求するのは、相互の係り合いを通じて、人間が生きる活力を得られるロボット。「人が心や命を感じることのできるロボットをつくりたい」との思いからスタートさせたプロジェクトが、ROBOZOO~心を育むロボット動物園~です。
着想は、学会でニュージーランドを訪れた際のキーウィとの出会いだと言います。キーウィは絶滅危惧種に指定されている希少動物ですが、ニワトリとほぼ同じ大きさながら、タマゴの大きさは、何とニワトリの6倍というビッグサイズ!これをヒントに誕生したのが、餌を与え、体を撫でると体内のベルトコンベアが回転して新たな命、すなわちタマゴを産むという「ロボキーウィ」です。今回の万博出展に先立ち、本学のイベントなどでもお披露目したところ、触れる機会のない「生き物」だけに、来場者から大人気でした。
続いて開発したROBOZOOの仲間が、ペンギンロボット。魚に見立てた水風船にレモン電池を仕込み、それを与えると体内で金属と反応して電気発電エネルギーが発生、嬉しそうに羽を動かします。さらに、満腹になったら動きが鈍くなるという、人間味あふれるロボットです。
この2体に加え、生き物のライフサイクルを表現できる動物ロボットの開発プランは、まだまだあるようです。
上述の通り、秋吉さんが目指すのは「人間が生きる活力を得られるロボット」。将来は研究成果をもとに起業し、子どもたちに科学の面白さを伝え、情操教育に貢献したいと夢はふくらみます。